3.11
忘れてはいけない日
「生きる」を真剣に考えた日
わたしにとってターニングポイントでした。
思い出したくないけど忘れたくない。相反する感情があります。
あの瞬間
わたしは宮城県の自宅で被災し、人生ではじめて「死」が頭をよぎったこと今でも鮮明に覚えています。
あのときは大学3年の春休み中で、弟が中学の卒業式から帰宅してスグに本震がありました。
「ついに来たか!」と思う間もなく、強い揺れ。
わたしは食器棚をおさえて被害を減らそうと必死でした。
トースターが足に落ちても痛みを感じないほど生きることに夢中。
自室はレイアウトが前後左右反対になるほどモノが移動していました。
今振り返ると家族4/5がその場にいたのは唯一の救いでした。
ひとりじゃ心配と心細さで苦しかったはずです。
津波
ライフラインが断たれたため、津波がきていることは分かりませんでした。
幸い実家は内陸で津波の心配はありませんでしたが沿岸に会社を構える親戚、沿岸で働く友人は「おそらく全員死んでいる」と絶望。
それでも諦めたくなくて友人の家族に安否を確認したりしました。
後日親戚や友人の無事を確認できたときは「奇跡がおきた!」と感じるとともに、「生きててくれてありがとう」と感謝の気持ちでいっぱいでした。
学んだこと
私はこの震災で
- 生きることは有難いこと
- 人はいつ死ぬのかわからないこと
- 生きることはそれだけで価値があること
- 生命は自分自身でまもることが基本であること
- 生命はまもることより活(生)かし人のためにつかうこと
これらを学ぶことができました。
忘れてはいけないことは、これらすべては生きているから言えることです。
さいごに
ここまで読み進めてくださり誠にありがとうございました。
3.11の経験はわたしに「生きる軸」をあたえてくれました。
そのおかげでここ3年間の世の中のおかしさに気づくことができ、大切にしたいことややりたいことがより一層明確になってきました。
生命を大切にすることはまもることだけではありません。
自分自身、他人のためにその生命をつかうことではじめて活かされること。
これかからもそのことを忘れず、生きていることに感謝し有意義な人生を自分の手でつくっていきます。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
千葉 のぶたか
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